★ごあいさつ★
「動物の福祉」について・・・Five Freedomをご存知ですか?
トレーニングの始まりにはじっくりとオーナーさまとパートナーとの関係やどうして困った事になっているのか?その行動を人間目線で取り除くのではなく、犬の発するメッセージを受け取るようにしています。
動物愛護という言葉をよく耳にしますが、私がトレーナーとして出発できたのは、この世界への入り口でドッグレスキューのボランティア活動を経験したからでもあります。各地で様々な団体が活躍をしていますが、お手伝いをさせて頂いた会がとてもしっかりとしたもので、常に動物行動学や法律、動物の福祉について最新の情報を取り入れるように・・・との方針がありました。そこで一番最初に学んだのがこの「5つの自由(Five freedom)」です。イギリスで生まれ、元々は産業動物の為に考えられたものですが、今では、国際的にも認知される動物の福祉の指標となっています。この5つを基準にして、パートナーは?周りの動物は?自由を認められているでしょうか?まずは、気付くことから動物の権利を認識してみましょう。
1. 飢えや渇きからの自由
健康維持のために適切な食事と水を与えること。
2. 痛み、負傷、病気からの自由
怪我や病気から守り、病気の場合には十分な治療を施すこと。
3. 恐怖や抑圧からの自由
過度なストレスとなる恐怖・抑圧を与えず、それらから守ること。動物も痛みを感じるという立場から肉体的な負担のほか精神的な負担も可能な限り避けること。
4. 不快からの自由
温度、湿度、照明などそれぞれの動物にとって快適な環境を用意する。身動きが自由にとれるか?衛生的か?炎天下にさらされていないか?雨や風、騒音にさらされていないか?落ち着ける場所か?
5. 自然な行動をする自由
各々動物種の生態・習性に従った自由な行動が行えるか?群れで生活をする動物は同種の仲間の存在が必要。(ペットとしての生活が長い犬・猫は、自由恋愛ができません。その場合、生理的欲求不満にならないような管理も必要です。避妊や去勢もその一つ…)
- 2013.05.21
- 14:18
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